変化咲き朝顔
夏休みといえば、多分誰もが小学生のときに一度は育てた事のあるであろう
朝顔!
朝の短い時間に一日だけしか咲かない朝顔は風流で好きな花の1つです
そして、日本の古典園芸植物の中でもこの季節、ひときわ目を引くものが変化咲き朝顔。
その変化咲き朝顔が入荷しました
不思議な形態にスタッフも釘付け
この辺は一見普通の朝顔に見えますが葉の形が縮れたようになっています。
あと、若干おしべも長い気が。
こちらは葉がライムグリーンで細長いハート型。
ちょっとしぼみかけていますが、斑点(吹きかけ絞り)模様が珍しい花。
中央のピンクが可愛い。
変化朝顔の代名詞?!采咲き。切りこみが入っていて朝顔ではないみたいな花です。
そしてこれ しぼんでるわけではないんです。
獅子咲という咲きかたで、なんとも不思議。。。
どうやったらこんな朝顔が出来るんでしょう
葉の形もこれらは枯れてるわけでも、病気でもないんですよ
江戸時代の文化・文政期から始まったといわれている変化咲き朝顔は江戸~明治期にかけて流行を繰り返し、何回か絶滅の危機に瀕しながらも現代に伝えられています。
変化咲き朝顔は、他の古典園芸植物が株分けなどの「クローン」で繁殖しているのと比較して、
すべて種子繁殖で行っています。
しかも変化咲き朝顔からは種子が採れず、兄弟株で一見正常に見える個体を維持していくという
「血統維持」が大切といわれています。
遺伝の法則という整然とした理論が確立されていなかった時代に、このような技術を手探りで築き上げていった当時の園芸家たちの努力と感性に敬意を表しつつ観賞してみる。。。。
なんだか生物の授業のように難しい交配の法則的なものがあるようですが、(血液型の優性劣性みたいな。。。)
奥が深いです
興味があってもっと知りたい方は
私も昨年行って、かなりの衝撃と興味をそそられた
国立歴史民族博物館で開催されている「伝統の朝顔展」に行ってみてはいかがでしょうか?
朝顔の見方と日本の園芸技術に感銘を受ける事間違いなしです
佐倉が遠いという方は、お店でも販売してますのでぜひ一度観にいらしてくださいね
2F 岩谷